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小瀬古文庫の進行中のプロジェクト。

台湾の岩々をめぐる考察①
海蝕を現像する

台灣の宜蘭縣・外澳の岩々を眺めた時、海景が浮かんで見えた。空の色の影響を受けた青い海のイメージではなく、夕暮れ時や曇り期の海を写真に収めた時に生まれる、岩のような表情を想起させた。外澳の岩々はその逆で、時間の止まった海面の表情をそこに残していた。海蝕が海景の雄型を掘ったような、自然に意思があるかのような光景がそこに広がっていた。

本作は外澳の海蝕岩と実際の海景のモノクローム写真を混合させ、それぞれの構成要素を眺める実験である。モノクロームは表層的な色彩を排除し、コンテクストを弱めることにある。我々は岩と海に分類するが、共通する要素を浮かび上がらせ、岩の海らしさ、海の岩らしさを往来する。理解したつもりの岩と海には、我々の知らない共通の根源があるように思われる。

台湾の岩々をめぐる考察②
金継ぎをしたくなる石

台灣の宜蘭縣・場所は失念したけれど、割れた石ころが散乱している海岸があった。その割れ方が不思議だったので、実際に自分も石ころを手に取り、投げてみたところ、綺麗に割れた。その欠片をかき集めて、組み合わせてみたら、3Dパズルのように元の形に戻った。この金継ぎをしたくなるような、綺麗な割れ方のする石を調査している。

惑星発見器と京都

惑星発見器を用いた地域のリサーチ活動を始めました。惑星発見器を開発した場所であると共に、古来ものづくりが息づく京都をベースに、京都から浮かび上がる惑星のイメージをリサーチしています。(協力:DESIGN KYOTO