Still Motion Sans

静かで繊細な変化を書体を通して再現するデジタルインスタレーション
夕暮れ空を見ている時、一度目を離し再び空に目をやると、いつの間にか暗く変化していることがある。この「いつの間」という感覚を発露させるような、繊細な変化の性質を「静動」と名付けた。その静動をテーマとした実験的な制作としてオンスクリーン上で動作する架空の書体を製作した。

投影された文字はスライド画像のような変化を、180秒かけて変化し続けている。そのため、見掛け上は普通の文字であり変化そのものを目撃することは困難だ。しかし、目を離した隙にaがdに、nearがhearに移ろっている。その文字の示す形や意味は静かに絶えることなく移ろう。

This slideshow requires JavaScript.

このインスタレーションのための書体としてStill Motion Sansを開発した。書体には非常に細かいデザイン処理がなされているが、それらをすべて排除した。本作では文字の変化の妨げとなるからだ。そのため、純粋に幾何学的な円と線で構成されている。

http://koseko.asia/smss/notepad/ a or d ? 展: http://setagaya-school.net/Event/16581/