ART MAGAZINE PROJECT(2021)
ART Lab OMM/PLANT・サンクラールが発行するアートマガジンの創刊号にクリエイターの一人として参加しました。
5月に配布開始。詳細は下記をご覧ください
http://artlabomm.com/album/plant_am001/
掲載アーティスト
上田バロン|Emiko Kojima|河崎ヒデオス|キタイ シンイチロウ (DEVILROBOTS) |小瀬古文庫 |ふるやみか|maeda toshiyuki|Yuhei Takahata|ロケット・ジャック|わんぱく中年とのまる

10人それぞれのクリエイターが特殊インクの多重使用したアートワークを作り、印刷の色の枠を超え、色彩現象を作り出しているところが面白い。極彩色はもちろん、光の当たり方で銀の輝きやニスの光沢表情が交じり合い、変化する。

マガジンはT&K TOKAの7色特殊インキで10のクリエイターがそれぞれをアートワークを作る、という内容で、印刷の仕組み的にスゴいことなのだ。

いわゆる普通の印刷ではプロセスインクと呼ばれる(CMYK)の4色を使って色を表現する。これは絵の具と同じように混ぜるとどんどん濁ってしまう。メタリックや蛍光インクといった混ぜずに生まれるピュアな色を再現している特色と呼ばれるインクがあるが、昨今の印刷ではなかなか自由に使えなかったりする。

創刊号は、シルバー、蛍光ピンク、グロスニスといった特殊インクをてんこ盛りに使い、さらにはガンメタやミックスインクをつくり、そこからアートワークを作るという。どんな現象が起きるのか、作り手側にも想像がつかない、まさしくそのものが表現のラボなのだ。


小瀬古文庫も「鍵のメトロポリス」シリーズから新を制作。夜の都会がもつ光と闇を、鍵というモチーフとガンメタ・シルバー・ニスを用いて表現した。寝静まった都市の景観と、空を駆け抜ける光のストローク。鍵の造形の中に潜む都市のイメージを視覚化した。

また、フリー配布でありながら、額装して飾ることができるという豪華な仕様だ。本アートマガジンは下記の場所で配布している。ぜひ手に取ってみて、そのピュアな色彩の重奏を味わってみて欲しい。
