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UNKNOWN ASIA ONLINE 2020

12.15 2020




2020年12月11日〜13日

場所:オンライン上で開催

大阪発アジアのアートフェア、UNINOWN ASIA ONLINE(以下UA)に出展しました。このパンデミックで海外のアートフェア、アートブックフェアに直接参加が不可能になり、UAもオンラインでの開催。

今回は審査員賞であるEric Zhu賞をいただき、NAOTO賞 田中裕一賞のレビュアー賞もいただき、昨年初出展からの目標でもあるアジアでのクリエイション活動に一歩進むことができて、喜びを噛み締めている。その一方で、プレゼンテーションや作品販売についての課題も残り、オンラインフェアを楽しむためには、より積極的な姿勢が必要だなと思った。

出品した作品は、8月の「ハムの天文学」に続いて、Delicious Planetsシリーズとして、目玉焼きとハムエッグを新たに製作。目玉焼きのシリーズは作っている時に非常に楽しんでいた。さらに、光沢をタイポグラフィにするというアイデアを思いついた時には、居ても立っても居られないような感覚が生まれた。それらをジークレーで額装し、仕上がったときも良いものを作った実感が生まれた。この感覚はこの先も大事にしていきたい。

Delicious Planets 火星
Delicious Planets 月と地球の目玉焼
Delicious Planets “金星ハムエッグ”

今年はART Lab OMM/PLANT(以下、ラボ)の滝本さんに相談すると、同じくUAに出展するラボのロケットジャックさんと中島尚志さんが現地にリアルブースを作るとのことで、そこに加わらせてほしいとお願いし、参加させていただけることになった。滝本さんもレビュアーとして参加するため、出展者とレビュアー4人が同じ空間を共有して今年のUAに臨んだ。小瀬古文庫は例年のUAと同じように荷支度をし、大阪への夜行バスへと乗り込んだ。

この時のチーム的連帯を伴った出展は非常に新鮮だった。11月のバーチャルアートブックフェアは自宅で孤軍奮闘となり、画面上のページを見るだけでは自身のブースに対する反応が見えにくく、出展者同士もどうなっているのかよく分からなかったのだ。

初のオンライン開催のため、当日はサーバーが繋がらないなどのトラブルも発生したが、総じて非常に楽しかった。中島さんのビデオチャットをロケットジャックさんにつないだり、それを滝本さんがライブ配信したり。初日のプレビューで、受け身になる危機感をみんなで共有し、後半はそれを活かしてそれぞれが積極的にトライアンドエラーを行った。空間としても非常に面白い試みだった。結果としてクリエイター同士でも新たな繋がりが生まれた。拙い語彙力ではあるが、海外のクリエイターの方々ともコミュニケーションが取れて、作品や目的、近況を共有できてよかった。

機材あふれる空間で打ち上げ

終わってみると、非常に充実した三日間だった。小瀬古文庫が、沢山の人に支えられて活動できている事を実感できたイベントでした。滝本さん、ロケジャさん、中島さん、をはじめUNKNOWN ASIAを主催してくれている皆さん、出展者の皆さん、そしていつも支えてくれている皆さんに改めて感謝申し上げます。

受賞記念ハムエッグの代わりのソーセージマフィン。これが惑星に見える人はこちら側