擬態する世界地図

地形図を食肉のある光景にカモフラージュした。世界地図からある国々の輪郭線を抽出し、肉の赤身や脂身に見立てて着彩を施すことで、 双方の意外なリアリティの邂逅を様々な形でヴィジュアライズする。

例えば、フィンランドの陸地を赤身に、湖沼や川を脂身として擬態させてみる。すると、それらが牛肉のイメージと重なって浮かび上がる。南東部には凝縮された霜降りの旨味を視覚的に感じられる。他にも、台湾やキューバの地図も同様に擬態させた。スーパーの肉売り場と重ねて陳列された地図に見出す感覚は、もはや牛肉のシズル感ともいえる。

しかし、その脂身は実在する湖や沼なのである。それぞれに名前があり、人や魚や動物の生活が息づいている形なのだ。

1.フィンランドサーロイン

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作中のイラストレーションの一つ「フィンランドサーロイン」は、ただのサーロイン肉に見える。しかし、その肉の形はフィンランドの地図からトレースしたものだ。フィンランドには多くの川や湖が存在するため、その形を肉に見立てたときに霜降り肉となる。

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この作品の魅力は、地図の形を赤くするだけで、その形の意味が別の物になってしまうところにある。実在する川や湖が味覚の文脈に置き換えられる。フィンランドの豊かな水地は舌の上で蕩けるコクと甘味を見出すことができる。

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この地図から生まれた牛肉を、陳列した。
日本のスーパーマーケットで売られる光景と重ね合わせ、
より肉のリアリティに迫っていく。

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2.しゃぶしゃぶ(Japanese popilar style)

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しゃぶしゃぶは日本の鍋料理でスライスされた肉を沸騰したお湯に浸して食べる料理だ。日本のスーパーでは下の絵のように、パッケージされ売られている。このパッケージもフィンランドで作り、さらに陳列した。

3.フィンランドの乳牛

また、乳牛の白黒模様にも見立てた。

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4.台湾フィレ・キューバ豚バラ

他の国々でも地図を肉として見立てた。

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