鍵のメトロポリス

「鍵のメトロポリス」は、鍵と都市の類似性をテーマにしたアートブックだ。線画として描かれた様々な都市の遠景は、すべて鍵を上下反転させたものだ。また、絵の側にあるQRコードをスキャンすると、VRでその景色を360度見渡すこともできる。

その特徴は、方向がもたらす、かたちの意味の変化にある。例えば、鍵先の溝や輪郭は、上を向いた時に高層建築物の壁面や外形へと表情を変える。それらが集積することで、鍵の大都市を形成している。

日用的なセキュリティツールであるとともに、その形状に都市風景の要素を内包している。鍵は、まさに都市を生きる私たちの精神性を象徴しているのかもしれない。